第43回日本静脈学会総会 The 43rd Annual Meeting for Japanese Society of Phlebology

2023年7月6日(木)~7月7日(金)

会長挨拶

第43回日本静脈学会総会
会長 八杉 巧
国立大学法人 愛媛大学 客員教授/医療法人 仁友会 南松山病院 血管センター長

第43回日本静脈学会総会の開催にあたって

この度、2023年7月6日(木)、7日(金)に第43回日本静脈学会総会を愛媛県県民文化会館において 開催させていただきます。本総会が松山で開催されるのは、恩師である 故 恒川謙吾愛媛大学名誉教授が会長を務められた1990年の第10回以来、33年ぶりであります。当時、恒川第一外科教室の助手であった私が伝統ある本総会を主催することになりましたこと、大変光栄で名誉であると受けとめるとともに、岩井武尚日本静脈学会理事長をはじめ学会会員各位には謹んで感謝申し上げます。

城戸輝仁副会長、今井崇裕実行委員長をはじめとする実行委員の先生方、総会事務局、運営事務局スタッフ一同一丸となって万全の準備を進めました。会員諸兄、その他多くの皆さまのご支援をいただき、276題の演題をご応募いただきました。症例報告を中心として一部の演題をポスター発表とさせていただきました。

本総会のテーマは、「躍動する静脈学:Dynamic Phlebology」であります。DynamicということばにはLink、融合の意味あいも含めています。すなわち静脈と他の脈管との関連検討、ベテランと若手の交流、男女共同参画、多職種によるチーム医療の活性化などを意図しており、多角的に議論・討論していただき、人とのつながりを拡げていただきたいと考えています。幸いにもコロナ禍も小康状態ととらえられ、現地開催とすることができました。
参加者の皆さまの Dynamicな交流を期待しております。

本総会では、静脈疾患、リンパ疾患の臨床と基礎、検査・診断に加え、血管内グルー治療の進歩、新規保険収載された静脈ステント、血管アクセスに採用されたディバイス、静脈うっ滞性潰瘍に対する圧迫療法、COVID-19と血栓症など最近の話題で、かつこれからも研鑽が求められるテーマにつきましても活発な討論の場を設けました。シンポジウム6題、パネルディスカッション5題、特別企画3題、ビデオシンポジウム1題を企画しました。

特別公演は、オリンピックマラソン選手の宗茂様にお願いしています。教育講演は、専門知識と豊富な経験をお持ちの演者の方々で7セッション企画しました。

海外招請講演は、UIP会長であらせられる イタリア Sergio Gianesini 先生にお願いしています。また、国際セッションには例年より多くの海外からの先生がお見えになる予定です。

併設研究会、講習会として、下肢静脈瘤血管内治療研修会、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター養成講習会、内視鏡下静脈疾患治療研究会、CVT認定講習会(7月8日)を行います。残念ながら、全体懇親会開催は断念いたしましたが、会期中趣向を凝らして皆さまにお楽しみいただけるように努力いたします。

会場の愛媛県県民文化会館は「日本三大古湯」の道後温泉にも近く、松山は俳人正岡子規の故郷でもあります。会期中「Dynamic」に学問を突き詰めるとともに、総会前後や空いた時間に当地で心身ともに癒していただきたいと思っております。多数の先生方のご参加を心よりお待ちしております。

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