第60回日本人工臓器学会大会

大会長挨拶

第60回日本人工臓器学会大会
大会長 西村 隆
愛媛大学大学院医学系研究科 心臓血管・呼吸器外科学講座 特任教授
西村 隆

 この度、2022年11月3日(木)~5日(土)の3 日間、愛媛県松山市の愛媛県県民文化会館におきまして、第60回日本人工臓器学会大会を開催させていただく運びとなりました。テーマを「Challenge for the New Era」とし、準備を進めているところでございます。

 1957年に前身である人工臓器内臓研究会として設立され、その後1962年に日本人工臓器学会へと発展した本会は、第60回の学術大会を迎えることとなりました。この長い歴史の中で四国での開催は、昨年の高知大会に続き、2回目となります。

 一方、我が国全体では、基礎開発研究や臨床研究の進歩によって人工臓器治療関連の症例が年々増えております。そこで第60回大会では、人工臓器関連の治療を受けている患者の皆様がさらに安心して日々を暮らせるよう、臨床で活躍する医療関係者、開発を行う基礎系研究者、そして企業の皆様が集い、情報交換と議論を重ね、患者様の安全管理のさらなる向上を図ることを目的の一つに、 大会運営を行う所存です。次のEraに向けて、本会が発展し続けることを目指して、知恵を絞ってアイデアを出し合い、将来を担う若手研究者の発掘・育成を行い、Synergyを引き起こす新たな関係の構築を行う、振り返ってみれば本集会が新たな発展の起爆剤となったと言われるような会に仕上げたいと考えています。

 来年は、COVID-19が収まって少しでも会員の皆さまが現地へお越し頂けるような状況になればと祈っております。道後温泉は、日本国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つと言われる温泉で、縄文中期の遺跡も出土しています。また、古くは「日本書紀」や「万葉集」に始まり、「坊ちゃん」や「坂の上の雲」など多くの文学の舞台となった温泉でもあります。道後温泉本館は1994年に国の重要文化財(文化施設)として指定されており、2007年のミシュランガイドで三ツ星(最高評価)を獲得しています。また、「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルのひとつともいわれています。是非、全国から集まる同志と共に、道後の湯でリフレッシュしていただき、道後の湯よりも熱い議論を深めていただきたいと思います。

2021年12月吉日

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