第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会

ご挨拶

大会長:酒井 謙
第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会
大会長:酒井 謙
東邦大学医学部腎臓学講座

この度、2023年9月30日(土)~10月1日(日)の2日間、東京都江東区有明 TOC有明におきまして、第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会を開催させていただきます。大会長を拝命いただき、大変光栄に存じます。

テーマを「前進:腹膜透析療法~PD initiation, activation, termination~」として、サブタイトルが示す如く、腎代替医療の担い手:PDの生涯医療を多職種で構築・前進させる目的を掲げました。

令和4年診療報酬改定において、在宅医療の推進すなわち腹膜透析(PD)が国の後押しを得て前進しました。各地域中核病院において、基幹病院が核となり、研修会開催が始まっています。年2例の在宅腹膜還流管理加算件数が必須となり、この診療報酬面の改訂が、質の高いPD医療の増加につながるよう、努力せねばなりません。PDの広がりは、訪問看護や、在宅診療においても身近になりつつあります。このような機運のもと、第29回開催は東京江東区TOC有明において、多職種で展開されるPD治療の今後について議論をしてまいります。TOC有明は、東京湾を一望できる最上階のカンファレンスルームが特徴で、周囲には宿泊施設も多くございます。

現在隣国での戦時体制が持続しており、災害・有事の透析医療のあり方にも思いをはせたいと考えます(特別講演 東京大学先端科学技術研究センター 小泉悠氏)。今後10年先の腎代替療法未来予測(大会長企画)、中性液時代の腹膜機能維持・PD診療へのCEの役割、高齢者PD、CQI(シンポジウム)、腎代替療法選択からCKMまで(日本腎不全看護学会との共同企画)、PD連携認定医の役割と期待(日本プライマリ・ケア連合学会との共同企画)などもそろえて、皆様をお待ちいたします。TOC有明近傍には、若者の街東京お台場があり、お食事その他に適した地域でもあります。ぜひお仲間をお連れして、お越しください。

2023年4月吉日

© 第29回日本腹膜透析医学会学術集会・総会.

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